花木の知識

珍しい三色のムクゲ


鈴木美津子ガーデン散歩 VOL 11(2020年7月) 風の丘しいあるガーデン より

一株に三色の花が咲くという珍しいムクゲをご紹介します。

今回のポイント

今回のポイント

<今回のポイント>

 

風の丘しいあるガーデンのムクゲたちは

これから見頃を迎えます。

同じ木に三色の花をつける珍しいムクゲもあるのだとか。

 

成長が旺盛なこの時期のムクゲのお手入れ方法も

併せてご覧ください。

ムクゲの接ぎ木

ムクゲの接ぎ木

これから夏の見頃はムクゲとブットレアと山野草ですね。

 

ムクゲは1輪咲きはじめました。蕾はぎっしりついています。
このローズガーデンのムクゲは、私 感心したんですが、1本の木から三色の花が咲きます。
白とピンクとブルーです。

 

接ぎ木してあります。接ぎ木のあと、ここにふくらみがありますね。
ここにも接ぎ木のあとがあります。
必ず接ぎ木のあとは節みたいに見えるんです、そこで接いでありますね。
大変凝っています。


大変元気がいいですから夏は圧巻になります。


※ 1本の木に2箇所(2本)接ぎ木していると三種類の花を楽しむことができるのですね。

早い段階で下の胴吹きの葉を間引く

刺し芽の作り方~博多の白~

 

ムクゲは胴吹きみたいに 枝の根元からビッシリ葉が出ます。(写真上)


下には、バラとホオズキの下草があるので両方活かすためには、

枝についた葉を間引いていきます。

 

ここから先で咲けば十分ですので、

この辺から下はこうして葉を間引いてください。(写真下)

日陰になるので。

養分も摂られてしまいますし。

 

もっと小さい時に取れば、手で簡単に取れるんですが、

だいぶしっかり付いてきました。

 

 

ヒコバエ(孫生え、樹木の根元から生える若芽)の剪定

ムクゲのヒコバエの剪定

これ、ヒコバエ(孫生え)と言います。

孫みたいに根元から出ています。


これを片付けないと親株が全部枯れます。

根元から栄養を摂り合いますから、下にあるほど元気。

上まで養分が行くまでにみんな取られてしまう。


まして、若い芽吹きはすごく旺盛に育ちますから、そのままにしておいたら親株が枯れてきます。

 

この葉の大きなヒコバエも そのうちこの親ぐらいにどんどん太ってきます。

 

だから芽生えたらすぐ、根元ギリギリで全部取ってください。

そうすると上がきれいに咲きます。

 

枯れそうな親株の代わりにヒコバエを育てる【萌芽更新】

取り木、横に伸びた枝の一部を土に埋めて発根させる

枯れそうな親株の代わりにヒコバエが根元から出る場合もあります。

その時は、いらなかったら片付ける。

 

でもこの木好きだった、大事だと思ったら、そのヒコバエを育てる。

親株が元気だったら孫生えは遠慮してもらう。

どちらかを育てるしかないですね。

 

いっぱい混んでくると、どんどん喧嘩になる。

空気も通らない、藪にもなる。小鳥も入らない、虫が大発生。

停滞した空気の中は害虫が出やすい、ばい菌も出やすい。

 

これは急いで取らないと、上の花に養分がいく前にこっちが育ってしまう。


その切り口は、ギリギリに切ります。
新芽の時は手で取ればよいけれど、育ってしまったらハサミでギリギリで切ります。

 

 

ムクゲ 色とりどり

珍しい三色のムクゲ
クリックすると拡大します。

 

この写真は、8月のガーデンを象徴する景色でムクゲの小道です。
しいあるガーデンのムクゲは1本の木に3色の花が咲きます。

 

今年もつぼみが沢山つきました。
風の丘しいあるガーデンの
夏の花たちがお待ちしています。

 


※今回の動画は、YouTubeでご覧いただけます。

[鈴木美津子ガーデン散歩 VOL 11]


ローズガーデン&レストランカフェ「風の丘しいある」

〒385-0061 長野県佐久市根岸3870-1