鈴木美津子ガーデン散歩 VOL 10(2020年7月) 風の丘しいあるガーデン より
山野草エリアであるロックガーデンから、絶滅危惧種を含む山野草の可憐な魅力をご紹介します。 (写真をクリックすると拡大します。)
これは、ヤシュウハナセキショウと言います。
タマリュウとかリュウノヒゲと同じように、石を寄せたすき間に土留めで植えたりするセキショウはあまり花が咲かないですが、これは花が大変きれいです。
これは雨の後で少し傷んで、少し花が落ちています。もう少し白く開くんですが。
つけば自然に増えてくれます。お庭の邪魔にならないので何鉢か植えると大変いいと思います。長く花が咲いてくれます。日陰でも可能です。
ヤシュウハナセキショウ、名前も素敵で、ここはやっとついてくれました。
こちらがウチョウラン、日本の東洋ランです。
大変に渋くて飽きないランです。
左の小さいのが白くて色が違う。
自然にいろいろな色が出てくれる。
難しいのですがついてくれたみたいですね。
あら、こんなところにもウチョウランがあります。
これ花がいっぱいついてますね。
咲くと15日ぐらいは咲いてますのでありがたいですね。
これは、イワタバコ、咲き終わりです。
この花がバーと先週は咲いていました。
星のように5角形のきれいな花で、高山植物で普通では見られないですね。
イワタバコが去年はだいぶ出てたのですが、今1つしか見当たらない。
心配ですね。
これ、雨で大変傷んでいますが、イセナデシコ。
花びらの外の、糸のように割れてるのが垂れ下がります。
伊勢神宮の方は独特の花々があり、サガギクなどもみな細く垂れ下がりますね。
これは、淵がもう少し垂れ下がってきます。大変美しいです。
独特の色合いがカワラナデシコよりちょっと濃いですね。
少しずつ向こうの方にも育っています。
横にカワラナデシコが植えてあるので交配の中間が生まれたりします。
これはカワラナデシコですね。
いろいろなのが混ざって交配種ができたりしますね。
これはネジバナ、ネジリバナ、モジズリとも言います。
これは大変減ってきています。
大事にしています。
やっとこれだけ伸びました。
子供は大変喜びます、螺旋階段のように幾重にも巻いていて。
私が子供の頃は、何階建ての階段といって選んで競争したことがあります。
ネジリバナ、きれいにねじれています。
芝生が大好きで 芝生と一緒に出ますが、芝生を結構刈りますね。
だからどんどん減ってきています。
大変にきれいで大事な花なので、絶滅しないように願っています。
上から見るとピンクの色が濃くなります。
子供に1つ2つそうやって教えると自然が好きになります。
ねじれているからネジリバナ、分かりやすいじゃないですか。
これは、色をみればわかる、柿の色をしているからカキラン。
本当に分かりやすい名前。
これもランの一種です。大変にきれいですね。
山野草は興味を持つと夢が広がります。
なんでこういう名前かなとか。
これはニリンソウです。
一緒に2輪咲くと思いがちですが、これは咲き終わり。
2本目は、1本目が咲き終わる頃にお日様がもらえるから、ちょっとずれて2番目に咲きます。一緒にでたら取り合い、喧嘩してしまう、同じ兄弟でそれはしない。
ちゃんとどちらかが譲って後からもう1輪出るというように、
何一つみても感心します。
私が子供の頃、星野温泉の野鳥の森を初めて散歩した時に、父が「美津子、この花見てごらん」と教わったのがこれです。ハナイカダと言います。
葉っぱの真ん中に花が咲くのはおかしいよねって本当に思いました。
葉っぱの真ん中に2個花が咲くんです。
その花が実になる。青い仁丹の3倍ぐらいの丸い粒がここに2つ付くんです。
それが、船頭さんが座っていかだを漕いでいるように見えるんです。
それでハナイカダ(花筏)と言います。
葉っぱの真ん中に花が咲くものはほかにありません。
子供心に一番最初に不思議に思ったのがこれです。父が教えてくれました。
葉っぱを筏に、花や実を船頭さんに見立てるなんて、
何と風情のある夢のある名前だと思いました。
これは高山植物ですから、普通では見られませんけど、軽井沢にはたくさんあります。
いっぱい咲くと、いかだの競争みたいで可愛いです。
※今回の動画は、YouTubeでご覧いただけます。