鈴木美津子ガーデン散歩 VOL 7(2020年7月) 風の丘しいあるガーデン より
ロックガーデンの植栽を楽しみながら、梅雨の長雨や台風シーズンに向けて、倒れやすい植物の支柱の立て方を学びます。
<今回のポイント>
風の丘しいある ロックガーデンの植栽を楽しみながら、
梅雨の長雨や台風シーズンに向けて、背の高いユリなど、
倒れやすい植物の支柱の立て方を学びます。
今日は雨の日の木々や草花の手入れの仕方、傷まないための予防を紹介したいと思います。
ここは山野草のコーナーです。
皆さんのお庭にも様々な草花があると思います。ちょっと手で背の高い草花を触ってみるとわかると思いますが、固くピッと立っているモノや、柔らかくすぐ揺れるもの、雨の重さで折れるもの、強風で折れるもの、いろいろあります。
これはコオニユリです。オニユリの小さいの、シューと立って頭にこれだけ花がついています。ユリは年数で花の数が決まります。これは、5個ついているので3年目か4年目です。球根がだんだん大きくなって、だんだん花の数が多くなります。1個の時は1年目とか、健康な花のついた数で何年目かも分かります。
茎のところに車状に葉っぱが一段くるくると出てるとクルマユリ、
それがないのがオニユリ、
小さいのがコオニユリと言われています。
このコオニユリに支柱を立てるとすれば、下までぐっと入れてます。(写真参照)
これはちょっと太すぎますね、花に対して、もっと細くて茎より長い支柱を選んでくさい。
<支柱選びのポイント>
草花の背丈より長く、茎と同じくらいの太さのものを選ぶ。
支柱をしおる場所ですが、下過ぎるとだめです。
風が吹いたときに逆にそこから折れます。
それなら支柱をしない方が良い、風に任せて揺れた方がまだ安全です。
支柱をするのであれば、花より少し下が良いです。
この辺で(写真参照)葉っぱの周りに気をつけてしおります。
ちょうどこの梅雨でヤマユリが倒れました。
あ、倒れてると言ってみんなが起こしたり倒したりする、何度も起こした倒したりすると茎が傷むので、やたらと起こしたりしない。
支柱を立て、手入れするまで起こしたり寝かしたりしないよう気を付けてください。
これに支柱を立てます。これ少し短いですね。
支柱を立てる位置ですが、手でそっと茎を持ってみてどちら側に挿したらいいかというのも結構コツです。ここは、後が土手で皆さんはこちらから見るので、私としては見てくれる方に花を向けたいので、茎の後ろに挿します。
この支柱がぐらぐら揺れたら何にもなりませんので、きちっと挿す。
<支柱の上下を確認する>
支柱に天と地があるのが分かりますか?
支柱には向きがあり、先がとがっている方が地、平らな方が天です。
茎より高い支柱を立てます。これは短いですが支柱は茎より長い方が良いです。
支柱がここまでしかないので、とりあえずここでしおりますが、茎が長いのでもう少し上の方がいいです。
というのは、茎の先に大きな花が開くと5倍ぐらいの重みがかかって、風が強く吹くと折れやすい。その時は、上方(花のすぐ下)と茎の下で2箇所しおって保護します。
下の写真を見てください。これは今は倒れていないけれど花が咲けば間違いなく倒れます。
先に7個蕾がありますね、5年以上の球根です。
10年以上になって花がたわわに咲くとそれはそれは見事ですが折れやすいです。
その時は花の上まで支柱があって、3か所ぐらいで結ぶとよいです。
台風の前にやってあげると良いです。
これから咲くという時が一番重たいのでこうして止めておくといいですね。
支柱を立てたら、ねじりっこ(園芸用ビニールタイ)を使って茎をしおります。
ねじりっこは、支柱を2回りします。
1回りではぎゅと締まらない、3回りすると2回り目の真ん中が緩むので2回りします。
支柱を2回りしたら、ねじりっこの根元を持ってぎゅっとねじると支柱に固定されて動かないです。(写真上)
そして茎にはきつく縛らないで、2回ぐらい回しておく。(写真下)
<止め方のポイント>
ビニールタイは支柱を2回りした後、きつくねじる。
その後、茎は余裕を持たせた状態で止める。
これはカキランの咲き終わったもの、この毎日の雨で根腐れしてます。
でも元気が良いので起こしてあげましょう。
準備が何もないときは、応急処置として木の枯れた枝でも何でも良いです。
土の刺さるところで斜めに挿すと起こせます。
本当はもう1本八の字に挿すと良いです。
もう1本あれば、木の枝でも良いです、八の字に挿すと起きます。
そして、根元が乾けば大丈夫です。
何でもあるものを応用して、止めておくだけでも起きます。
※今回の動画は、YouTubeでご覧いただけます。