鈴木美津子ガーデン散歩 VOL 13(2020年8月) 紫水京別荘地 より
緑豊かな紫水京別荘地のフシグロセンノウの庭をご紹介します。鈴木さんの花遊びの話、オーナーの秘蔵のコレクションもお楽しみください。
高木の深い緑に覆われ 鳥がさえずり 清流のせせらぎが涼やかな 紫水京別荘地。
そこに、ひときわ目を引く 鮮やかなオレンジ色の花々
フシグロセンノウが風に揺れる庭があります。
準絶滅危惧種であることを知ったオーナーは
何年にもわたって種をまき続け 今では数百株に増えました。
この時期は黒アゲハ蝶が舞い フシウロセンノウとの競演が楽しめます。
鈴木美津子さんの少女時代のエピソードと共にお楽しみください。
今日は数年来のお友達のところに来ています。
紫水京の素敵な別荘地なんですが、あまりにフシグロセンノウが美しく見事なのでご紹介したいと思って来ました。
フシグロセンノウは昼も良いですが、夕方薄暗い所にふわっと見えるのがきれいですね。
もしライトアップするなら、LEDがお勧めです。
普通の電球では害虫が卵を産みに来るんですが、LEDの光は嫌うんです。
7月初め頃から、蝶になったら1週間から10日で卵を産んで来年また発生します。
だからその頃、LEDでない場合は、玄関の外灯を10日間ぐらい消した方が良いです。
そうすると卵を産まないでよけられます。
フシグロセンノウがこんなにいっぱい!
私は毎年種をいただくんだけど、みんなにね。
取りに来なければいけないのに、いつも届けてもらって、ありがとう。
本当に貴重です。
オーナーはフシグロセンノウを絶やさないために
友人たちに毎年種を配っています
アゲハはテリトリーがあって、飛んでくるのは同じ時間に同じコースで来ます。
お友だちに見せたかったら、その時間帯にご紹介したら見られるかもしれないですね。
今、二羽飛んでいるから、もしかしたら恋人同士かもしれないですね。
大変きれいです。
ここでも3~4年前に フシクロセンノウがいきなり絶えそうになったことがあるそうですが、
あまり群生しているとある年、パッと出なくなる年があります。
何か自分たちの持つ成分かなにかで休むらしいですが、
私も軽井沢の南ヶ丘である年1本も出なくて、大事にしていたのにと思ったら、
翌年は出ました。
フシグロセンノウは草と一緒に育つと倒れないです。
でもフシクロセンノウだけ見たいから、そうするとヨロヨロと右に左に倒れるんですね。
オミナエシや桔梗など 同じような背丈の草花の中だとみんな一緒に立ってきれいなんですけど。
夕方がフシグロセンノウは一番美しいですね、このオレンジ赤が。
<花びらのテーブル>
茎をこうして取ります。そうすると花びらが分かれるんです。
花びらを1枚ずつ、芝生などの平らなところに置いて、お水かなにかでちょっと濡らして重ねるとテーブルができるの。
そして草花の小さいものをテーブルに載せ、何のご馳走、何のご馳走って言って、
おままごとして遊びました。
花びらが5枚あるんだけれど4枚を重ねると足が4本になって、ゴザを敷いて遊ぶのね。
大変楽しいです。
ちょっと慌てたから歪んでますが、要はゆっくり4枚重ねると平らなテーブルになります。
フシグロセンノウは満開になると花が180度 平らになります。
<ツリフネソウでマニュキュア>
ツリフネソウっていうのがあるのね、黄色いキツリフネソウとピンクのツリフネソウ。
それを爪のマニュキュアのように5本かぶせて遊びました。
<アザミで花籠>
アザミで花籠ができるの。
そこにもいろんな花を飾って、ノアザミもきれいで。
カヤツリグサとか猫じゃらしの茎をアザミにかぶせて籠ができるの。
とてもデラックスにおままごとの草花をディスプレイできますね。
フシグロセンノウをこよなく愛するオーナーの秘蔵コレクションをご紹介します。
京都の老舗京焼窯元「陶あん」に定期的に足を運び フシグロセンノウの器をオーダーするそう
軽井沢所縁の画家にフシグロセンノウの絵を依頼する事も
←軽井沢在住の画家、
橋本不二子さんの作品です
<オーナーからひと言>
地球のために軽井沢の森を守りたい。
絶滅危惧種のフシグロセンノウ(節黒仙翁)を皆様と増やせたら幸いです。
※今回の動画は、YouTubeでご覧いただけます。